ネイルサロンの経営者から聞いた話。
その経営者のネイルサロンは多店舗展開しており、スタッフが100名を超える大所帯です。
ですから「スタッフ管理には特に気を使っている」と話してくれます。
歩合による給与の明確化は当然ですが、それ以上にスタッフ自身が成長を確認できる場、
つまり、このサロンで働いていると、自分自身の成長にも繋がると感じる仕組み作りに対し、
日々取り組んでいるとも語ってくれました。
このネイルサロンの今年度のテーマは、店販力の強化であり、
VMD(ヴィジュアル・マーチャン・ダイジング)についてスタッフ全員で勉強し、
さらなる効果を高めるために毎日努力を重ねています。
ディスプレイやアプローチ方法など、スタッフがやらされていると感じなく、
「身に付ければ、一生あなたの財産になる」と言う説明も加えています。
それが、理解を得られることでそれがヤル気の向上にもつながり、
そして何よりもスタッフの定着率も高まると教えてくれました。
別なサロン経営者は、このような事を話してくれます。
スタッフには常に次の活躍の場を用意し、それに見合う待遇も公開しています。
これは、ワンランクアップする事で、仕事内容はこんなに幅広くなると語り
当然、上乗せされる給与額も明確に提示されています。
まずは目標を見定め、その為に必要なステップアップであり、
自分は今どの段階なのか、と言う点をスタッフが自覚する事もできます。
「仕事内容がハードですから、忘れがちなんです。自分の役割と今のレベルに」
そのように語ってくれます。
この2つのサロンの取り組みからは、給与体系に魅力を感じているスタッフは多いと思うのですが、
それ以上に、最終的な自己実現に向けて今、何をしているのか。
もしくは、ここにいれば、どの位、成長する事ができるのか。
これらが、スタッフの定着率に大きく関与していると感じたのはオイラだけでしょうか。
言い換えれば、そこが見えにくくなる為、職場に魅力を感じなくなり、
そして日々の仕事への興味が薄れてしまい、結果、辞めてしまうとも思うのです。
お金も大切ですけど、それだけではありません。
そんな事をツラツラ考えています。
では。