友人のA君。
以前、こんな出来事がありました。
A君と駅の改札で待ち合わせをしていると、待ち合わせ時間から少し遅れてやってきます。
見れば両手には大きな荷物、横にはお婆ちゃんがいます。
「あれ? お婆ちゃんも一緒なの?」
「確か、お婆ちゃんって一昨年の冬に亡くなったよね」と聞くオイラに対してA君は、
「いや違うんだ。ここに来る途中の電車内で見かけた、知らないお婆ちゃんなんだ」
「重たそうなので、オレが持っているんだ」と答えます。
聞けば、降りる駅も一緒なので、目的地まで持っていってあげるとも話します。
「この荷物持って、お婆ちゃんと行って来るから、もう少し待っていて」
A君は、そうも語ります。
15分後。
戻ってきたA君に聞きます。「いつも、そんな事をしているのか?」と。
「小さい頃、お婆ちゃん子だったから」と答えを濁(にご)します。
話は、ここまでです。
内容はフィクションであり、A君は架空の人物となります。
さて、皆さんはA君に対して、どのような印象を抱きましたでしょうか?
優しい、イイ奴、親切、好感や親しみが持てるなどなど。
とにかく、好印象を抱いたと思います。
しかし、オイラは「優しい」「イイ奴」と言った言葉は使用していません。
つまり、オイラから発せられた情報から、皆さんが勝手に想像したのです。
宣伝する際に、お客さまの声が効果的であると聞きますが、
まさに、この手法そのものなのですね。
サロンでAと言う商品を販売し、POPやDMなどを通じて情報を発信する際
スタイリストやサロン側の想いを伝える事と同時に、
お客さまの声によって、商品の特徴を紹介する事も効果的であると思うのです。
「お客さまは、他のお客さまが発する情報に興味を示す」と言うキーワードを以前聞きました。
ですから、商品を宣伝する際には、お客さまにも協力してもらうと、
また違った結果になる事が考えられます。
商品の特徴や良さについてを、購入して感じた事や感想などを紹介する。
そうです。冒頭に書いたA君の紹介文のように。
お客さまの声が効果的と言う話を聞き、自問自答した結果、そのような考え方に行き着きました。
日々、勉強です。
では。