先日、とあるネイルスクールの代表を取材した。
ネイル業界事情を聞きつつ、スクールの現状について語ってもらった。
ネイル業界のイメージとしてスクールを卒業しても就職先が少なく、
結果として、就職浪人になるケースが多々あると想像していた。
その旨、質問してみると、意外な言葉が返ってくる。
「当校の卒業生は就職率100%です」と。
このスクールは有名校で、生徒の数も多い。
「求人倍率は高く、就職先を厳選しているにも関わらず、生徒数に対して就職先の数が上回っています」
とも付け加える。
ただし、このような現状は、同スクール以外、ごく稀であるとも話す。
つまり、ネイルスクールに関しても格差が生じており、就職浪人生産スクールも多いのだ。
このスクールの代表は美容師でもあり、ネイリストでもある。
そのため、双方の観点から両業界を観る事ができる。
ヘアサロンでネイリストを雇用、もしくはスペース貸しを行なう際の注意点を聞いてみると
「理美容師とネイリストが、双方の仕事内容を理解する事ではじめて成り立ちます」と語る。
理美容師がネイリストの仕事を勉強し、ネイリストが理美容師の仕事を知る。
実際に出来なくても良いので、知識がないと難しいという。
「双方の仕事を知らないと、必ず理美容師とネイリストの間に大きな壁が生じてしまいます」と。
この点に気が付かないと、ヘアサロンでのネイルの導入は成功をみない、ともしている。
ヘアサロンの空きスペースにネイルブースを設けて、ネイリストを雇用もしくは契約を行なっても、
そうそう簡単には思った通りの結果は生じない。
理美容業界とネイル業界。
似ているようで、実は似ていないのかもしれない。
だからこそ、安易な考えでネイルを導入しても意味がなく、むしろ逆効果を産む事も考えられる。
ただし、ネイル市場はまだまだ拡大傾向にある事は想像にたやすい。
来週は、ネイルのメニュー化に取り組んだ経営者の取材があるので、その成功事例を色々聞いてみたい。
では。