この物語は、著者のご好意によりRIKEI(理美容教育出版社発刊)2003年9月号から11月号にて掲載した原稿を、当ブログに転載させていただきました。毎週金曜日にアップしていきます。
理容組合は生まれ変われるのか、改革を目指した男たちの記録
著 吉田裕幸HIRO・YOSHIDA(OFFICE・HIRO主宰 )
全理連業界振興論文最優秀賞受賞
問題を抱えながらも、改革は順調に進んだかに見える。
少なくとも、リフォームとしてはうまくいった。
外壁を塗り替え、内装も今風に仕上がった。
しかしよく見れば、基礎石も主柱も、垂木【たるき】や鎹【かずがい】までも元のままである。
リフォームを差配た棟梁【とうりょう】は、先人が築いた基礎をしっかりと守ったのだ。
クラッシュ&ビルドなどという、乱暴なやり口ではなく、ソフトでスマートな手法を選んだ。
どちらが良かったのか、その答えはまだまだ出せまい。
おわり
長期間に渡りご拝読いただきました皆様、また、転載にご快諾いただきました著者の吉田様、
この場を借りて御礼申し上げます。有難う御座います。