新居探しを本格的に始めたエロ侍&彼女。
まずは、ネットで一戸建て物件を検索する。
気になる物件を見つけると、取り扱っている不動産屋さんにメールして直接見に行く事にした。
現地で待ち合わせた不動産屋さんの担当者は、アンタッチャブル山崎似。
汗っかきのようで、しきりにハンカチで額を拭っている。
「今後も色んな物件を紹介してきますよー。色々見て比較検討してみてください」
と、汗を拭いながらアンタッチャブル山崎似の担当者が言ってくれた。
その後、二・三の物件を見て回ったが、どれもピンと来ない。
翌週は、違う不動産屋さんが取り扱う物件を見に行くことになった。
ただ、その時は一旦不動産屋さんに行ってから、いくつかの物件を見て回った。
担当者は早口のオッチャンで、通称カジちゃん。
スーツのパンツは、つねにハイウエスト。左手にはロレックスが輝く。
バブルの頃は儲けたぜぇ~オーラーーが出まくりだ。
ここでも二・三見て、ちょっと気に入った物件が一つあった。
ちなみに、カジちゃんは非常に押しが強い。
物件を見に行ったその日に、印鑑を捺させようとする猛者。
押しが強いタイプは、エロ侍&彼女が最も嫌いなタイプ。
彼女なんか、露骨に不快感を態度で表していたのだが、カジちゃんはお構いなしで、
マシンガントークが終わる気配はない。
察するにカジちゃんは、押しの強さだけで売ってきた営業マンなのだろう。
暫くして、カジちゃんの話を強引に遮り、とりあえず彼女のお義父さんも含め、
改めて、物件を見に行く事にした。
なぜ、彼女のお義父も同行するのかと言うと、内装関係の仕事に携わっており、
物件を観る確かな目を持っているからだ。
見に行く日時は、エロ侍&彼女から連絡する事として、不動産屋さんを後にした。
その日の夜・・・「えぇ~カジですぅ~。いつ見に行かれますかぁ~」と彼女の携帯に電話が入る。
半ギレの彼女は「こっちから、連絡するっていいましたよねぇ」と言い返し電話切る。
すると、直後にエロ侍の携帯が鳴る。
カジちゃんからだ。
「人気物件なんで、早めに決めて欲しいんですよねぇ~」などと言いやがってくる。
当然、彼女と同じセリフを言い電話を切ったのだが、この段階で、エロ侍&彼女の間には、
カジってウゼェ~
と言う印象が強くインプットされたのだ。
さて、カジちゃんとエロ侍&彼女&義父の物件見学は、どうなるのだろうか。
つづく