理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

新居探し③

新居探しを本格的に始めたエロ侍&彼女。

まずは、ネットで一戸建て物件を検索する。

気になる物件を見つけると、取り扱っている不動産屋さんにメールして直接見に行く事にした。

現地で待ち合わせた不動産屋さんの担当者は、アンタッチャブル山崎似。

汗っかきのようで、しきりにハンカチで額を拭っている。

「今後も色んな物件を紹介してきますよー。色々見て比較検討してみてください」

と、汗を拭いながらアンタッチャブル山崎似の担当者が言ってくれた。

その後、二・三の物件を見て回ったが、どれもピンと来ない。

翌週は、違う不動産屋さんが取り扱う物件を見に行くことになった。

ただ、その時は一旦不動産屋さんに行ってから、いくつかの物件を見て回った。

担当者は早口のオッチャンで、通称カジちゃん。

スーツのパンツは、つねにハイウエスト。左手にはロレックスが輝く。

バブルの頃は儲けたぜぇ~オーラーーが出まくりだ。

ここでも二・三見て、ちょっと気に入った物件が一つあった。

ちなみに、カジちゃんは非常に押しが強い。

物件を見に行ったその日に、印鑑を捺させようとする猛者。

押しが強いタイプは、エロ侍&彼女が最も嫌いなタイプ。

彼女なんか、露骨に不快感を態度で表していたのだが、カジちゃんはお構いなしで、

マシンガントークが終わる気配はない。

察するにカジちゃんは、押しの強さだけで売ってきた営業マンなのだろう。

暫くして、カジちゃんの話を強引に遮り、とりあえず彼女のお義父さんも含め、

改めて、物件を見に行く事にした。

なぜ、彼女のお義父も同行するのかと言うと、内装関係の仕事に携わっており、

物件を観る確かな目を持っているからだ。

見に行く日時は、エロ侍&彼女から連絡する事として、不動産屋さんを後にした。

その日の夜・・・「えぇ~カジですぅ~。いつ見に行かれますかぁ~」と彼女の携帯に電話が入る。

半ギレの彼女は「こっちから、連絡するっていいましたよねぇ」と言い返し電話切る。

すると、直後にエロ侍の携帯が鳴る。

カジちゃんからだ。

「人気物件なんで、早めに決めて欲しいんですよねぇ~」などと言いやがってくる。

当然、彼女と同じセリフを言い電話を切ったのだが、この段階で、エロ侍&彼女の間には、

カジってウゼェ~

と言う印象が強くインプットされたのだ。

さて、カジちゃんとエロ侍&彼女&義父の物件見学は、どうなるのだろうか。

つづく