吉原直樹㈱アルテサロンホールディングス代表の次は、久保華図八BAGZY代表。
「行なっていけないことは集客。行なうことは再来店率を高めること」と話し、
その理由として「集客ばかりを考えているのではなく、
再来店率を高めるために試行錯誤することでスタッフは育つから」と述べる。
再来店率を高めて顧客からお客さまを紹介してもらう。
紹介客はチラシなどの集客によって来店されたお客さまよりも、断然、再来店率が高いからだ。
「割引き料金を前面に打ち出す集客を行なっているヘアサロンは、ブランドが構築されていない。
だから、経営者が求めている客層が集まらない。
すると、働くスタッフのモチベーションも高まらない。
結果、スタッフが育たない」。
割引きによる集客でスタッフが育たない理由を、久保氏はそのように説明した。
スタッフの中途採用は行なうべきでない、とも力説する。
「簡単にいえば、スタッフの定着率がお客さまの定着率。
中途採用しているヘアサロンは、スタッフ定着率が低いことが伺い知れる。
ヘアサロンで働くスタッフに必要なモノとして愛社精神がある。
中途採用のスタッフには、それが薄いのではないか」と。
もちろん、技術レベルが均一化されないことも、その理由としたが、
それ以上、ワン・トゥ・エブリワンといった接客が重要であると語る。
「一人のお客さまをスタッフ全員で接客する、いわば家族的な接客が求められているとも考える。
そこには、当然スタッフのチームワークが求められる。
中途採用スタッフが多いヘアサロンの場合、チームワークを維持することは非常に困難だ。
だから、中途採用スタッフは雇用すべきでない」としている。
新卒スタッフが育たない原因は、スタッフを大事にしていない。
久保氏は、スタッフが育たなく中途採用スタッフに頼るヘアサロンを、そのように指摘した。
では。