理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

小説 組織改革物語 改革後編-改革か暴挙か-第4話 声

この物語は、著者のご好意によりRIKEI(理美容教育出版社発刊)2003年9月号から11月号にて掲載した原稿を、当ブログに転載させていただきました。毎週金曜日にアップしていきます。

理容組合は生まれ変われるのか、改革を目指した男たちの記録

著 吉田裕幸HIRO・YOSHIDA(OFFICE・HIRO主宰 )
全理連業界振興論文最優秀賞受賞


組合員の声が届かない、役員の顔が見えない、組合員としてのメリットに地域格差がある。

このような指摘を受けて、情報センターが開設された。

従来の広報部と、企画室の一部の機能を集約したものである。

広報誌の編集発行、ホームページの運営管理、組合員と消費者の窓口設置、

各種情報の収集管理など、守備範囲は広い。

広報誌は宅配業者によって、県下同時に届くようになった。

これにより情報の地域格差が、ほんの少し解消された。

ホームページは、運営委員によって毎日のように更新されている。

講習予定やコンクールの速報が配信され、インターネット環境にある組合員にとってメリットは大きい。

掲示板も活発で、全国各地の組合員からも書き込みが寄せられている。

しかし七割強の組合員は、これらの情報を手にすることが出来ない。

アナログ変換して配信するのか、インターネット接続を支援するのか。

公平なメリットへの整合性が求められよう。


つづく


第二部第五話 支部統廃合