理容師カフェ‐小さな理容室の販促物語‐

家族経営の理容室が日々、行なっているちょっとした宣伝事例を情報共有します。

市場調査(マーケティング)って何ですか? 欲しいモノやコトを聞くだけと思ったら、それ違いますよ。

マーケティング(市場調査)=消費者が求めているモノやコトを聞き出すこと。ではありません。

「何か新しく作って欲しいモノありますか?」「お困りごとはありませんか?」と消費者へ質問しても「えぇ〇〇を作って欲しい」「今。〇〇に困っている」と即答されることは少ないでしょう。

仮に即答される場合、現実的ではない内容が多くなるかと。「タイムマシンを作って欲しい」。もしくは漠然とした願望とか。「コロナ禍で世の中が暗くなり困っている」みたいな。

そのような声を集めるだけが、マーケティングではありません。関口的には市場を調査して皆が求めていることを知り、解決できるモノを作ったり打開策を提案することまでをマーケティングとしています。

と言うことで具体的に、専門家によるマーケティングによって誕生したと推測する商品を見てみましょう。最近購入したモノの中ではコレです。

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某100円ショップで購入したマスクハンガー。嫁に手渡したら喜ばれました。なぜでしょう?

ハイ。マスク専用ハンガー。嫁に手渡したら「え!? なにこれ? あ。良いかも。助かる」そのような好反応と共に想像以上に喜ばれたことが印象的です。100円ショップで購入した商品ですが、開発者凄いです。ありがとうございます。

ではなぜ、このマスクハンガーを購入したのでしょう? ハイ。このような状況を目の当たりにしたから。

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事の発端は、この光景を目の当たりにしたからです。この状況で良いのかな? と疑問を抱いたのが、そもそもです

恐らく嫁は、洗濯したマスクを干す際、このような状況は普通であるものの、何となく違和感を抱いていたと思います。とは言え、そのような状況下えも「何か欲しいモノはあるか?」「お困りごとはあるか?」と質問しても「マスク用ハンガーが欲しい」と即答することはないでしょう。だって、意識していないのですから。

マーケティングとは、例えば会話の際に聞こえてくる、ちょっとした不満を引っ張り出し解決策を講じることと考えます。

みなさんの理容室でも、顧客との会話で些細な不満や不安が聞こえてきたら、それはマーケティングの好機到来そのものです。不満や不安の先に隠れている本人も気付いていない願望を見付けてみましょうよ。

そして打開策を考えて提案。するときっと喜ばれますから。「問題定義+打開策の提案=マーケティング」と考えていくと、なんか楽しくなりませんか。

と言うことで、本日はここまで。いつも、最後までお付き合いいただきありがとうございます。

 

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【この記事を書いた変な理容師の紹介】
關口和彦(せきぐち・かずひこ)。厚生労働大臣認定 管理理容師。でも理容室経営してません。中央理美容専門学校 基礎科・高等専門科・大学科卒業後、都内の理容室勤務を経て理美容教育出版株式会社入社。理美容業界誌編集を約16年行ない、独立。雑誌編集感覚で小さな理容室の紙チラシを作ったり、理容室向け経営講習会 理容師カフェ 開催を通じて繁盛理容室の成功実例を共有。時々「理容室の成功事例を話せ」と振られると 紙チラシ集客の効果が平均値7倍を達成している一連を紹介しています。また、最近は理美容専門学校の機関誌編集も担当。2018年に立ち上げた 髪の専門医師と理容師の協業展開 では理容室と病院が連動。男女問わず薄毛のお悩み解消に取り組む。提携中の薄毛治療クリニックで処方されている育毛・美肌 医療サプリメント ハエル 取り扱い中。48歳。東京・練馬区在中。「理容師カフェ」で検索されれば過去の取り組みが表示されると思いますので、詳しくはソチラで。

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